鈴木です。
一言に整体といっても
何をするのか?
どのような症状に効果があるのか?
どんな人が行けばいいのか?
私は行っても大丈夫なのか?
と不安に感じる人もいるかもしれません。
今回はそのあたりの不安を解消するためにこの文章を書いています。
よろしくお願いします。
まずは整体と言っても様々なやり方や考え方があります。
なぜなら整体とはこのようなものが整体と呼ぶものであるという定義が決まっていないからです。
なのでリラクゼーションのように気持ちよさを追求するものや、いわゆる症状の改善を目的としたところなど様々なところがあるわけです。
ということはまずは整体を選ぶ際にはあなたが整体に行く目的が何なのか?をまずははっきりさせましょう。
ちなみに当院は症状の改善を目的とした治療院として存在しております。
次にどんな人が来院されるのか?という部分ですがこれに関しては大きく言うと「体の不調」です。細かくしていくと腰痛や肩こり、頭痛、膝痛などが主になりますが、より細かく言うとヘルニアや坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、四十肩、五十肩、変形性の膝関節症、自律神経の不調や鬱や不眠などで来院させる方もいらっしゃいます。
上記の症状の方やここには書いていない症状だけれども行っても大丈夫なのか?についてはお電話頂いてその旨を聞かせて頂ければお答えいたします。
次にどんな事をするのか?についてです。整体のイメージを当院の患者さんに聞くと多くの方が「痛い」「バキバキする」「痛いところを揉む」というようなイメージらしいです。
では当院ではどのような施術をするのか?というと「痛くない」「バキバキしない」「痛い部分に原因がなければ触らない」というような施術をしていきいます。
イメージとは全く違うようです。
当院では[操体法]という技術と[操体]という考え方をしています。
もちろん患者さん側からしたら「治ればいいのよ!」という考えの人もいるのもわかっています。だからどんな方法だろうと考え方だろうと関係ないと思うかもしれませんがまずは読んで頂ければ幸いです。
「操体とは」
考え方になりますが整体の考え方というよりは人生の考え方。一言でいえば「生き方の道しるべ」です。あなたが人生を快適に満足して十分に生きていくための道しるべなのです。では人生を快適に満足して十分に生きていくということはどういうことか?というと「どこにも不具合のない完璧な心身で100点」を追求していくということではありません。
「60点で間に合えばいい」
なぜに60点なのか?誰もが100点を目指したいはずでは?だって小学校のころからテストでは100点満点を目指すために必死になってきましたよね。
でも実際に100点を目指した人生はどんなものでしょうか?完璧を求めると不安感や恐怖感が心の中に生み出され、それを解消しようとして頑張りすぎたり、欲張ったり、威張ったりしてしまいます。そうすると何が本当に大切なのかわからなくなってしまします。本当に生きていくうえで大切なのは「感覚」です。常に100点を目指す生き方はこの「感覚」を鈍くしてしまうのです。
人はある許容範囲のバランスの中にいれば、なんとなく快適に生きていけるようになっています。「60点でまずまず間に合っていれば十分だ」という気楽な考え方が操体のポイントです。
操体の創設者である橋本敬三先生はお医者さんでした。その橋本先生が様々な治療法や予防法を試しながら最終的にたどり着いたのが「気持ち良いことをすればいい」ということでした。
「気持ち良いことをすればいい」というのはどういうことか?というと…
例えば背中がかゆくなったとします。この時掻くという行為を要求するのが原始感覚と呼ばれるものです。背中を気持ち良く掻くことが操体になります。
しかし心身が歪むと、かゆいという感覚がわからなくなることがあります。そうするとなんでもいいのですが感覚を取り戻す行為が必要になります。この場合なんでもいいというのは、やってみなければわからないという意味で、例えばお風呂に入るという行為をしたとします。「お風呂の快感」で心身の歪みが調整されると体の感覚が戻り「背中がかゆい」と感じられるようになり「背中をかく」という行為ができます。気持ちよく背中をかくことでかゆみは治まり、背中は何ともなくなります。よくある当たり前のことです。こんな単純なところに気持ちがいいことをすればいいという操体の真意を理解するヒントがあります。
ではただ気持ちいいことであれば何でもいいのか?というとそうではありません。「妙な快感」もあります。これは後で不快になる変な快感です。気持ちがいいからといって欲張ってお風呂に入りすぎると、あとで不快になります。(100点を求めすぎる)
原始感覚の気持ちよさとは60点の気持ちよさ。「なんとなく気持ちがいい」「どことなく気持ちがいい」そんな感覚を味わうことが操体になります。
でもなかなか言葉で理解するのは非常に難しいかもしれません。感覚の世界は言語化するのが難しいのです。
他のブログも見ながらなんとなく理解していただければと思います。
ではでは。